腰、勲章やん?て自分に言い聞かせてみた

5月末って、なんだかちょっと特別な時期なんですよね。毎年この時期になると、お店のお酒の棚卸しがあるんです。ウイスキーに焼酎、ブランデー…もう、ずらーっと並んでるのを片っ端から数えて、帳簿と照らし合わせる作業。これがもう、腰にくるんですよね。
しゃがんで、立って、またしゃがんで。この繰り返しが何回あったことか。棚の下の方にあるボトルなんて、もう、必死で手を伸ばして、体勢崩しながら数えてました。「よし、これとこれと…」って、心の中で呪文みたいに唱えながら。
で、案の定、翌日はもう、腰が悲鳴をあげてました。「ぎゃー!」って声に出したいのをぐっとこらえて、湿布をペタペタ貼りながらカウンターに立ってたんですよ。お客様に「ママ、どうしたんですか?大丈夫ですか?」って心配されるたびに、「あはは、ちょっとね〜」って笑顔でごまかすしかないんですよね。内心、「もう、無理〜!」って感じです。
やっぱ、五十路を越えると、体がね…正直、ついてこんくなるのを実感します。昔はこんなことなかったのになあって、ちょっと切なくなったりもするんですけど。でも、ここで倒れるわけにはいかへんのですよ。このカウンターは、ママが、私が守らなあかん場所やから。
お客様が「ママ、これ飲んでみる?」って、新しいお酒を勧めてくれる時の、あのキラキラした顔を見るのが好きなんです。このお店に、みんなが安心して、楽しく過ごせる空間を守っていくのが、私の仕事。たとえ腰が痛くても、湿布が手放せなくなっても、この場所で、これからもみんなの笑顔を見ていたいんです。
棚卸しって、ただ数えるだけじゃないなって、最近思うようになりました。自分の体と向き合って、「あー、こんなに頑張ってるんだな」って、自分を労う時間でもあるのかなって。腰の痛みも、勲章みたいなもんかな?って、自分に言い聞かせてみる。そうしたら、ちょっとだけ、痛みが和らいだ気がしました。
それにしても、この仕事、やめられへんなあ。腰は痛いけど、やっぱりこのカウンターに立つのが好きなんやなって、改めて感じた棚卸しの週末でした。また来年も、元気に棚卸しできるとええなあ。それまで、自分の体、大切にせなアカンなと、心に誓ったのでした。なんだか、ちょっとだけ、強くなれたような気がします。💪
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