スナックとお別れ。なんか、怖くなくなってたんや。

スナックをやってると、ほんまに色んな人との出会いがあるねんけど、それと同じくらい、お別れも経験するんやなって、最近つくづく感じる。
「来月から転勤で来られなくなるんです」とか、「この辺に引っ越すことになりまして…」なんて言葉を聞くたびに、最初は胸がギュッてなって、寂しくてたまらんかった。体調を崩されて、しばらく顔を見せない方もおられるし。そういう時、どうしようもなく「あぁ、もう会えなくなっちゃうのかな」って不安になってた。
でも、不思議なもんで、そういう別れを繰り返していくうちに、いつの間にか「怖くなくなってた」んや。
もちろん、最初からそうだったわけじゃない。初めてのお客さんが、ふいに「今日で最後なんだ」って言いに来てくれた時なんか、もう、どうしたらええか分からんくらい動揺したもん。なんか、自分のせいなのかな?とか、もっと何かできたんじゃないかな?とか、色々考えちゃって、夜も眠れなかったりして。
でも、そうやって別れを経験していく中で、気づいたことがある。出会った時間って、決して消えたりしないんやなって。たとえ物理的に会えなくなっても、一緒に笑ったこと、話したこと、あの時の空気感とか、そういう温かい記憶は、ちゃんと心の中に残るんや。
それに、スナックっていう場所の面白いところは、一度繋がった縁って、案外簡単に途切れないこと。一度はお店を離れたとしても、「ふと思い出して、顔出してみようかな」って、ふらっとまた立ち寄ってくれる人もいるんや。そういうのを知ってから、別れが来るたびに、「これで終わりだ」って悲観的になるんじゃなくて、「またいつか、会えるかもしれない」って、どこか期待できるようになった。
この仕事をしていて、ほんまに良かったなって思うことの一つは、そういう「別れの向こう側」に、何か温かいものが残ってるって信じられるようになったことやと思う。
寂しさを感じることは、もちろん今でもある。でも、それ以上に、「あぁ、あの時の楽しい時間があったから、今こんな風に思えるんやな」って、温かい気持ちが勝るようになったんや。
なんか、人生って、出会いも別れも、全部繋がってるんやなって、このスナックっていう小さな世界で、改めて教えてもらってる気がする。これからも、色んな人との出会いと別れを経験しながら、きっともっと、人生の深みみたいなものを感じていけるんやろうな。
ふと、そんなことを考えながら、今日もカウンターに立つ。次にどんな出会いがあって、どんな別れがあるんやろう。ちょっとだけ、ワクワクしてる自分もいる。😊
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