閉店間際の灯り、ほっと一息ついてもらえたかな

昨日はね、お店を閉める10分前くらいやったかな。ガラッとドアが開いて、お客さんが入ってきたんよ。正直、内心「うそやん、もうすぐ閉まるのに〜!」って思ったんやけど、その方の顔を見たら、もう、なんというか、ぐったり疲れ切った顔をしてはったんやね。「あの、すみません、ちょっとだけ、いいですか?」って、もう、か細い声で頼むんや。
その声を聞いたら、もう断られへんなって。「もちろんですよ、どうぞどうぞ、座ってください」って、カウンターに案内したんや。その方、本当に疲れてるみたいで、あんまり喋らへんかったんやけど、でも、静かにグラスを傾けて、一杯だけ飲んで、あっという間に帰っていかはったんよ。
で、帰る前にね、「あー、助かりました」って、ポツリと一言だけ残してくれたんや。その言葉を聞いた時、なんか、胸にじーんとくるもんがあったわ。きっと、その一杯が、その人にとって、今日の疲れを少しでも癒す、そんな時間やったんやろうなって。
閉店間際なんて、もう片付けも始まってるし、お客さん来ても「あー、もうすぐ閉まるんで…」って断ることだってあるかもしれない。でも、あの時、あの人が「助かりました」って言ってくれたのが、本当に嬉しくて。お店を開けててよかったなって、心から思えた瞬間やったんや。
世の中には、いろんな人がいて、いろんな事情を抱えて生きてるんやなって、改めて感じたわ。もしかしたら、あの人は、仕事でずーっと追い詰められて、もうどうしようもないって思ってたのかもしれない。そんな時に、たまたま見つけたうちのお店に、最後の希望みたいに飛び込んできたのかもしれない。
私たちが「もう終わり」って思ってる時間でも、誰かにとっては「まだ間に合う」時間だったりするんやな。その一杯のために、わざわざ来てくれたんやもんね。ほんの少しの時間でも、あの人が少しでもホッとできる空間を提供できたなら、それはすごく嬉しいことやわ。
もちろん、お店をやってる以上、時間通りに閉めるっていうのも大事なことやけど、でも、たまにこういうことがあると、仕事に対する気持ちが、またちょっと変わるんよな。ただお金を稼ぐためだけじゃなくて、誰かの心を少しでも温かくしたり、一日の疲れを癒したりできる場所になれるなら、それはすごく素敵なことやなって。
あの人が、次に来るときは、もっと笑顔で来てくれたらいいな。また、ほっと一息つけるような、そんな時間を提供できたら嬉しいな。閉店間際でも、ドアを開けて待っていてよかった。そんな風に思わせてくれた、昨日の出来事でした。なんか、ちょっとあったかい気持ちになった一日やったわ。😊
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