お酒より、言葉に酔う夜もあるんじゃね

スナックのお仕事って、聞くのが9割かなあ。なんか、お客様のお話を聞いて、うんうんって頷いたり、「それは大変だったね」って相槌打ったり。別に、こうしたらいいよ!とか、具体的な答えなんて、あんまり出さないんよね。だって、みんなが求めてるのは、解決策よりも、ただ「そうなんよ…」って共感してほしい、っていう気持ちだったりするから。
もちろん、お話を聞くうちに、自分もいろいろ考えちゃったり、アドバイスしたくなっちゃう時もあるんだけど、基本は「聞く」に徹する感じ。それが、この仕事の面白いところでもあるのかなって思う。色んな人生があって、色んな悩みがあって。その一つ一つに触れさせてもらうことで、私自身も「へえ、そういう考え方もあるんか」って、勉強になることばっかりなんだよね。
でもさ、やっぱりずーっと重いお話が続くと、閉店後にどっと疲れが出ちゃう日もあるんよ。まるで、人の人生の荷物を、一時的に背負わせてもらってるみたいな感覚になる時があって。だから、自分の心の棚卸しっていうのも、すっごく大事にしないといけないなって思う。自分の気持ちがぐちゃぐちゃだと、お客様のお話もちゃんと聞けないし、寄り添うこともできないもんね。
お酒って、人をリラックスさせて、色んな話を引き出す力があると思うんだけど、私にとっては、お客様の言葉の一つ一つが、もうお酒みたいなもんなんよ。時には、甘いカクテルのように優しかったり、時には、強いウイスキーみたいにストレートだったり。いろんな「酔い」を、毎晩のように経験してる気がする。
閉店後、一人で片付けをしながら、今日あったお話をぼーっと頭の中で反芻する時間も好き。あの時のお客様の表情、声のトーン、選んだ言葉。全部が、私にとっての宝物みたい。もちろん、全部を真に受けて、自分の中に溜め込みすぎないように、バランスを取ることは意識してるんだけどね。
たまに、友達とかに「スナックで働いてると、色々大変そう」って言われることがあるんだけど、大変なこともあるけど、それ以上に、人との繋がりとか、人生の深みに触れられる喜びの方が大きいかな。だって、普段の生活では絶対に出会えないような、色んな人生の先輩たちとお話ができるんだもん。
「今日、〇〇さん、こんなこと言ってたよ」って、友達に話すと、「へえ、すごいね!」って感心されるんだけど、私にとっては、それが日常なんよ。普通のことなんだけど、それが特別でもあるっていう、不思議な毎日。
だから、今日も明日も、私はカウンターの中で、温かい照明の下で、お客様のお話に耳を澄ませるんだろうな。お酒じゃなくて、言葉に酔う、そんな夜は、きっとこれからも続いていくんじゃろうね。😊
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