あの頃、スナックで感じていた季節のこと

スナックって、なんか特別な場所だったんだよね。私があの頃、スナックで働いていた時の、季節ごとの楽しみって、今でも鮮明に覚えてる。本当に、季節の変わり目って、わくわくするものだったんだ。
夏が来ると、お店のテーブルに冷えたビールジョッキが並ぶ光景がいつもより増えて、それだけでなんだか賑やかな気分になったっけ。キンキンに冷えたジョッキをカウンターに置く音とか、お客様が「ぷはーっ!」て言ってくれるのを聞いてると、「あー、夏が来たなー」って、肌で感じてた。
で、秋になって涼しくなってくると、今度は熱燗の注文が増えるんだよね。湯気がふわっと立つ徳利と、ちっちゃいお猪口。なんだかほっこりする風景で、私も一緒に温かい気持ちになったのを覚えてる。冬は、クリスマスの飾り付けをこっそり楽しんだりもした。大きなツリーじゃなくても、カウンターの隅っこに小さなツリーを飾るだけで、お店の雰囲気がガラッと変わって、なんだか特別感が増すんだ。
年末になると、一年間の感謝を込めて、みんなでお店の大掃除をするんだよ。雑巾がけして、ピカピカになった店内で、「今年も色々あったねー」なんて話しながら、年明けにお店で常連さんと「あけましておめでとう!」って乾杯する瞬間は、本当に宝物みたいな時間だった。
そうそう、お通しもね、その時期の旬の食材に変えるのが、私だけの密かな楽しみだったんだ。例えば、春ならたけのこを使ったお料理とか、夏ならトマトをあしらったさっぱりしたものとか。お客様に「今日のこれ、美味しいね」って言ってもらえると、めちゃくちゃ嬉しかったな。ちょっと先の季節を感じてもらえるような、そんな工夫をするのが好きだった。
毎年、同じようなことの繰り返しなんだけど、不思議と毎回新鮮な気持ちで嬉しかったんだ。スナックっていう空間が、私に季節の移ろいを、すごく丁寧に感じさせてくれていたんだなって、今になって思う。あの年中行事のひとつひとつが、今となっては全部、キラキラした宝物みたいに思えるんだよ。なんだか、ちょっとセンチメンタルな気分になっちゃったな。でも、いい思い出なんだよね。😊
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