夜道にしんみり、夏の終わりのコオロギの声

お店の電気を消して、シャッターを閉めたのがもう夜中の1時過ぎ。いつもなら「お疲れ様でしたー!」って賑やかに解散するんだけど、今日は一人で商店街をテクテク。ふと、どこからか聞こえてくる虫の声に耳を澄ませてみたんやけど、あれってコオロギかな?「もう鳴いてるんだなぁ」って思ったら、なんか急にしんみりしちゃって。
夏って、ほんと不思議な季節やなぁって思う。日中はお祭りの音や、ビアガーデンの賑やかな声が響いてて、めちゃくちゃ騒がしいのに、夜になるとどこか切ない空気が漂ってる気がするねんな。お店にいたお客さんたちの楽しそうな笑い声とか、話し声がまだ耳の奥に残ってるんやけど、一人で歩く静かな夜道は、また全然違う顔をしてる。
でもね、不思議と嫌な気持ちじゃないんよ。むしろ、「あー、今日も楽しい時間だったな」って、温かい気持ちになってくる。蒸し暑い夜でも、この帰り道だけは、なんだかすごく好きなんや。道端に並んでるお店の灯りが、ぽわーんと優しく照らしてくれて、なんだかホッとするんよね。
コオロギの声を聞くと、やっぱり「夏ももう終わりなんだな」って実感する。毎年毎年、この時期になると、なんだか寂しいような、でも新しい季節が来るのが楽しみなような、複雑な気持ちになるんやけど、今年もやっぱり同じ気持ち。夏の間にあった色んな出来事を思い出して、ふふっと笑ったり、ちょっとだけ胸がキュッとなったり。
お店をやってると、一日の中で色んな顔したお客さんと出会う。仕事で疲れてる人、友達と楽しそうにおしゃべりしてる人、ちょっと元気がない人。みんな、それぞれに色んな想いを抱えながら、この空間に集まってくれる。その一人ひとりの顔が、夜道に浮かんでくるんや。
「また明日ね!」って、笑顔で送り出したお客さんの顔。閉店間際に、ふと「ありがとう」って言ってくれた声。そういう一つ一つが、お店をやっててよかったなって思わせてくれる瞬間やんね。だから、一人で歩くこの道も、なんだか愛おしく感じちゃう。
商店街のアーケードを抜けて、少し歩くと、家の明かりが見えてくる。今日の夜も、無事に一日が終わったんだなって。コオロギの声は、なんだか私に「お疲れ様」って言ってくれてるみたい。夏の終わりの切なさと、今日の楽しかった時間の余韻と、明日へのちょっとした期待。全部が混ざり合って、私の心を満たしてくれる。
また明日も、お店でみんなの笑顔が見られるかな。そんなことを考えながら、ゆっくりと家路につきました。また明日ね!😊
(Googleマップ案内)

神戸電鉄湊川駅徒歩圏内のお店です。