今夜は、あの企画が通った夜

月末が近づいて、ちょっと肌寒くなってきた夜のこと。いつものようにカウンターに座ってたお客さんが、いつもよりなんだか楽しそうな顔で話しかけてきてくれたんや。「今日ね、初めて自分の企画が通ったんだ!」って。その声、ほんまに嬉しそうで、顔もキラキラしててさ。見とれてしまうくらいやったわ。
「えー!すごいやん!おめでとう!!」って、思わず声が出ちゃった。だって、仕事でね、自分のアイデアが形になるって、どれだけ大変か、私でも想像つくもん。きっと、たくさん悩んで、たくさん頑張って、やっと掴んだ「企画通った!」なんやろうなあって。そんな話を聞いてたら、もうこっちまで嬉しくなって、いてもたってもいられへんくなって。「今夜は絶対飲もうや!」って、普段はあんまり開けない、ちょっと良いボトルを引っ張り出しちゃった。
そのお客さんも、「わー、ありがとうございます!」って、さらに笑顔になってくれて。カウンター越しに、二人で乾杯したんや。カラン、ってグラスの触れ合う音も、なんだか特別に聞こえた夜。普段なら、月末の数字のこととか、仕事の愚痴とか、いろんな話で盛り上がることもあるんやけど、その夜は違った。ひたすら、その企画が通ったことへの祝福と、お客さんの輝きを分かち合う時間やった。
「あのね、この企画、ずっと温めてたんですよ。でも、なかなか通らなくて…」とか、「諦めようかなって思った時もあったけど、ここで話を聞いてもらったり、励ましてもらったりして…」なんて、ぽろぽろと本音も聞かせてもらった。スナックって、そういう場所やなって、改めて実感したんよ。ただお酒を飲むだけの場所やなくて、誰かの頑張りを一番近くで応援したり、時には一緒に泣いたり笑ったり、人生の節目にそっと寄り添わせてもらえる場所。
ほんまに、そのお客さんの喜びが、夜空にキラキラ光る星みたいに、私の心にも降り注いでくるような、そんな温かい気持ちになった。月末の数字のプレッシャーとか、ちょっとした疲れとか、そんなもん、全部吹っ飛んじゃった。あの夜は、ただただ、その人の「やった!」っていう達成感と、それを祝う私と、みんなで笑い転げてた。
「こんな風に、人の人生の特別な瞬間に立ち会わせてもらえるなんて、私、本当に幸せもんやな」って、一人でボトルを空けながら、そっと胸に手を当てて思ったんよ。スナックのママとして、こうやって、誰かの人生の「あの企画が通った夜」とか、「新しい一歩を踏み出した日」とか、そういう大切な瞬間に、こうして一緒にいられること。それが、私の誇りなんや。これからも、いろんな人の人生の輝きを、一番近くで見守っていきたいなあって、そんなことを思った、ちょっとだけ肌寒かったけど、心はポカポカになった、そんな月末の夜やったわ😌✨。
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